こんにちは。Self Base の有村です。答えを教えるのではなく、対話を通して経営者の「思考の整理」に伴走しています。
「社員が育たないんです。」
「言われたことはやる。でも、自分で考えて動いてくれない。」
そんな悩みを抱えながら、日々会社を支えている社長はたくさんいます。
だからこそ、多くの方はこう考えます。
「もっと教え方を変えた方がいいのかな。」
「もっと厳しく伝えるべきなのかな。」
でも、私がまずお聞きしたいのは、違う質問です。
「育たない」とは、どんな状態でしょうか?
「育たない」と一言で言っても、思い浮かべる状態は人それぞれです。
・指示したことはやるけれど、指示がないと止まってしまう
・現場からの報告や相談が、なかなか上がってこない
・自分から「こうしませんか」という提案が出てこない
あなたの会社は、どれに近いでしょうか。
共通しているのは、社員が「考えていない」ように見えることです。
でも、本当にそうでしょうか。
もしかすると、「何を基準に考えればいいのか」が分からないだけなのかもしれません。
私が最初にする質問
もし、そんな社長からご相談をいただいたら、私はまずこう質問します。よくあるお悩みを、対話の形で再現してみます。
👷 社長
社員が育たないんです。👩 有村
そうなんですね。どうしてそう思われたんですか?👷 社長
言ったことはやってくれるんです。でも、自分で考えて動いてくれなくて…。👩 有村
社長、一つ質問してもいいですか?👷 社長
はい。👩 有村
社長は、なぜこの仕事を始めたんですか?👷 社長
子どもの頃に見た職人さんに憧れて。自分もあんな仕事がしたいって思ったんです。👩 有村
その話、社員さんにされたことはありますか?👷 社長
……そういえば、一度も話したことないですね。👩 有村
社員さんは、社長の技術は見ています。でも、社長の想いは、まだ知らないのかもしれません。👷 社長
なるほど……まずはそこから話してみます。👩 有村
それだけでも、社員さんの受け取り方は変わるかもしれませんね。技術は教えても、想いは伝えていなかった
社員は仕事のやり方を教わります。現場で必要な技術も覚えていきます。
でも、「なぜその仕事を大切にしているのか。」「社長は何を基準に判断しているのか。」そこまで知る機会は意外と少ないものです。
すると社員は、「言われたことをやる」ことはできます。
でも、「社長ならどう考えるか。」までは分かりません。
判断基準は、想いから生まれる
社員に「もっと考えて動いてほしい。」そう思うなら、やり方だけではなく、社長が何を大切にしているのか。その判断基準を言葉にすることも大切です。
社長の想いが伝わることで、社員は正解を覚えるのではなく、「考える軸」を持てるようになります。
最初の一歩は、大きな改革ではありません
会議を増やす必要もありません。新しい制度を作る必要もありません。
まずは一度、「なぜこの仕事を始めたのか。」その話を社員にしてみませんか。
社長にとっては当たり前の話でも、社員にとっては初めて聞く話かもしれません。
その一つの対話が、社員の判断や行動を変えるきっかけになることがあります。
もし、このまま変わらなかったら
社員は「言われたことをやるだけ」の状態から抜け出せず、社長は考え続ける負担を抱えたままになります。
気づけば、すべての判断を自分で抱え込み、「自分がやった方が早い。」そんな毎日が続いてしまうかもしれません。
だからこそ、社員を変える前に、一度立ち止まって、社長自身の考えを整理する時間が必要なのです。
まとめ
社員が育たない。そう感じたとき、社員を変える方法を探す前に、一度、社長自身の中を整理してみる。
そこに、次の一手が隠れていることがあります。