「もっと自分を好きになろう」
そんな言葉を聞くたびに、少し苦しくなる時期がありました。
自分を好きになれないわけじゃない。
でも、「好きにならなきゃいけない」と思うと、なぜかしんどい。
そんな感覚を抱えていたのです。
今振り返ると、私に必要だったのは自己肯定感を高めることではなく、自己褒め力を育てることだったのかもしれません。
人と違う自分が嫌だった
私は中学生の頃、いじめを経験しました。
当時は「なんで私はみんなと違うんやろ」「なんでうまく馴染めないんやろ」とよく考えていました。
周りと同じになれない自分を責めていたのです。
ところが、高校に進学して驚きました。
そこには個性的な人がたくさんいて、「変わっていること」が特別なことではありませんでした。
その時に初めて気づいたのです。
自分がおかしかったわけではなく、たまたまいた環境の物差しが合っていなかっただけなのかもしれない、と。
頑張っていたのに認められなかった保育士時代
社会人になってからも、私はずっと他人の物差しで自分を測っていました。
特に保育士時代はそうでした。
仕事を掛け持ちしながら働き、毎日必死でした。
今思えば十分頑張っていたと思います。
でも当時の私は、
「あの先生はもっとできるのに」
「なんで私は同じようにできないんやろ」
と、自分のできない部分ばかり見ていました。
仕事との相性もあったと思います。
結果的に、私には別の環境の方が合っていたのでしょう。
それでも当時は、環境との相性ではなく、自分の能力不足だと思い込んでいました。
他人には優しいのに、自分には厳しかった
私は人を褒めるのが好きです。
頑張っている人を見ると、「すごいね」「よく頑張ったね」と自然に言えます。
でも不思議なことに、自分には言えませんでした。
友人が未経験の仕事に挑戦したら褒めるのに、自分が挑戦しても「まだまだ」。
誰かが資格に合格したら褒めるのに、自分が合格しても「もっと上がある」。
今思うと、ずいぶん厳しい評価を自分にしていたなと思います。
自分の物差しを取り戻したかった
転職を経験し、さまざまな人が集まるコミュニティで活動するようになってから、少しずつ考え方が変わりました。
世の中には本当にいろいろな人がいます。
会社員として活躍する人。
副業に挑戦する人。
起業する人。
子育てを頑張る人。
資格取得に励む人。
どれも素敵で、どれも正解でした。
そこで気づいたのです。
私はずっと「誰かの物差し」で自分を測っていたのだと。
自己褒め力とは、自分を甘やかす力ではありません。
他人の物差しを手放し、自分の物差しを取り戻す力です。
他人と比べて優れているかではなく、
昨日の自分より一歩進めたか。
その視点で自分を見る力です。
自己褒めは、事実を正しく見ること
自己褒めというと、「無理やりポジティブになること」と思われるかもしれません。
でも私はそうは思いません。
自己褒めとは、事実を正しく見ることです。
頑張ったなら頑張った。
挑戦したなら挑戦した。
失敗したとしても、行動したことには価値がある。
それを認めることです。
実際、人は結果だけで生きているわけではありません。
挑戦すること。
続けること。
やめる決断をすること。
環境を変えること。
そのすべてが、人生を前に進める行動です。
私もまだ練習中です
正直に言うと、私は今でも人を褒める方が得意です。
自分を褒めるのは、まだ難しい。
だからこそ、人にかける言葉を少しずつ自分にも向けるようにしています。
「よく頑張ったね」
「大変だったよね」
「それでも前に進んだやん」
そんな言葉を。
完璧にできなくてもいい。
少しずつでいい。
ハードルは、下げていい
もうひとつ、私が大切にしている考え方があります。
それは、ハードルは下げていいということです。
私たちはつい、「これくらいできて当たり前」「まだ足りない」と、自分のハードルを高くしてしまいます。
でも不思議なことに、
今の自分が高いと感じているハードルも、未来の自分から振り返ると案外低かったりします。
初めての転職も。
初めての挑戦も。
初めての発信も。
飛び越える前は怖かったのに、振り返ると「あの時よくやったな」と思えるものです。
だから、今日起きられたこと。
仕事に行けたこと。
勉強できたこと。
この記事を読んだこと。
そんな小さな一歩も、ちゃんと認めてあげてほしい。
私はそれを「自己褒め力」と呼んでいます。
さいごに
昔の私は、「もっと自分を好きにならなきゃ」と思っていました。
でも今は少し違います。
無理に自分を好きになろうとしなくてもいい。
まずは、「今日も頑張ったな」と認められたら十分です。
自己肯定感は、その先にあるものなのかもしれません。
いきなり自分を好きになるのは難しくても、自分の頑張りを認めることならできるかもしれない。
もし今、「もっと頑張らなきゃ」ばかりが頭に浮かぶなら、
まずは自分にこう言ってあげてください。
今日もよくやった。
その一言が、自分の物差しを取り戻す第一歩になるかもしれません。
もしこの記事を読んで、「それ、私かもしれない」と思ったなら。
一緒に自己褒め力を育ててみませんか。
特別なことは必要ありません。
今日できたことを見つける。自分にかける言葉を少し変えてみる。
そんな小さな積み重ねから始められます。
私自身もまだ練習中です。
だからこそ、一緒に試行錯誤しながら、少しずつ進んでいけたらと思っています。
あなたの「今日もよくやった」を、一緒に増やしていきましょう。
